トマト泥棒は誰だ?

Bird

ベランダで育てているプチトマト。だんだん赤くなってあと1~2日で食べ頃かなーと思っていたら、誰かにかじられてしまいました。さて犯人は…?

犯行現場をおさえる!

ピーギュル、ピーギュル、ギュルギュル。嬉しそうな鳴き声に気がついてそーっとのぞいてみると、いました。黒っぽい鳥。
我が家のベランダには、いろんな鳥さんがやってきます。だいたい声でどんな鳥かわかるようになりました。この声はRed Vented Bulbul。日本名はシリアカヒヨドリです。私はバルバルと呼んでます。
しばらく鳴いて、誰も来ないことを確認したら、トマトをつつき始めました。食べ始めると無言です。窓越しに撮影したのですが、全く気付かず。昨日はほんのちょっとかじっただけだったのですが、今日はがっつり半分以上食べてます。元々は、食べて美味しかったプチトマトを一個だけプランターにほおっておいて成長したやつなので、たぶん甘くて美味しいんじゃないかな。まだ私は食べてないけど。まぁとっても美味しそうに食べてたので、残念ですが今回のトマトは差し上げることにします。

陽気で賑やか、フルーツ大好き

ちょっととんがった黒い頭、焦げ茶色のボディ、尾羽は黒で、下から見るとお尻のあたりが真っ赤と白。なかなかにおしゃれな配色です。澄んだ綺麗な声やギュルギュルと濁った声、いろんな声が出るらしく、おしゃべりが大好きで、うるさいくらい賑やかです。好奇心旺盛で、首を傾げてじーっと人の顔を見たりして、愛嬌のある鳥さんです。
フルーツ、花、虫、わりと何でも食べます。人があげたパンも食べます。我が家の駐車場に紫の実がなる木があって、それが好きみたいで、ベランダに紫色の鳥フンがあったらバルバルが来たなってすぐわかります。
元々はインドとかにいて、誰かがハワイにペットとして連れて来て、それが逃げて…といういわゆる外来種です。フルーツ好きなので、果樹園系の農家さんからは害鳥とされていますが、公園でも住宅街でも普通に見かける鳥なので、もうハワイの市民権を持ってると思います。

アクロバティックな空中キャッチ

身のこなしはかなり器用で、キツツキみたいに木にくっついて虫をつついたり、ツルにぶら下がって果実を食べたり。私が好きなのは、投げた食べ物を空中でキャッチする技。
ホノルル動物園のカフェで食事をしていると、スズメやハトやいろんな鳥がやって来ます。飼われてるのか野良なのか定かでないクジャクもいます。みんな落ちたパンくずを食べに来るわけなのですが、バルバルは木の幹にくっついてスタンバイしてます。そして誰かが鳥さんたちにパンを投げると、地面に落ちる前に空中でキャッチ。地面は混雑してるけど、ちゃっかり食べ物をゲットするわけです。

2年くらい前、我が家の玄関に毎朝やって来るバルバルがいました。そのコは、玄関の前でいい声で鳴いて、ドアを開けると首をちょこっと曲げて私を見るんです。野鳥なので普通はこの距離だと飛んじゃうんですが、そのコは逆に近づいて来る。実はちょっと羽を痛めててうまく飛べないコで、近所の人から食べ物をもらったりしてるみたいでした。パンとかフルーツのかけらとかを投げると、ぴょんと飛び上がって上手に食べるんです。躊躇なく食べてくれて、何だかお友達になれた気分でした。

子離れは早めに

バルバルは基本的にお一人様で行動するように見えます。よく通る声でコミュニケーションしてるので、多分、一羽あたりのスペースが広いのだと思います。子育て中のご夫婦はそばにいるところを見かけますが、仲睦まじく毛づくろい…なんていうシーンはあまり見たことがありません。実はこっそり隠れて仲良くしてるのかな。

子離れもスッキリ早くて、巣をでて飛べるようになったらもう親鳥はほとんどそばにいません。雨上がりに、キュルキュルと声が聞こえたのでのぞいて見ると、すぐそばのマニラヤシに2羽の子供ちゃんがいて、美味しそうに実を食べてました。最初近くに親鳥らしいのがいたけど、すぐに飛び去って、その後は兄弟だけで過ごしてました。まだ何となくホワットした体型と、短めの尻尾が可愛いです。