モルモット的コミュニケーション

Guinea Pig

種類の異なる生き物が一緒に暮らすということは、お互いに歩み寄りが必要だと思います。人間同士でも生活スタイルや考えが違って色々と大変なわけですから。モルモットとの暮らしは初めてなので、紆余曲折ありながら距離を縮める努力を重ねおります。

鳴き声

人間的に考えると、言葉によるコミュニケーションはとても大切です。仲良くなりたいなら言葉を選ぶことも必要だったりします。人間以外の生き物の場合、例えばペットの犬や猫の鳴き真似をしたり、また逆にペットに人間の言葉を教えてみたり、インターネット上には興味深い動画があふれています。

さて、モルモットの場合はどうなのか?モルモットの鳴き方はバラエティー豊富で、わりと明確に意思を伝えてきます。何かが欲しい、楽しい、怒ってる、など、鳴き方や声のトーン、大きさを変えて伝えてきます。それなら、声でのコミュニケーションができるかも!と、最初は考えたのですが、甘かった。真似するのが難しい…鳥の声のような、ネズミのような、子犬のような、なんとも言えない可愛い声。難しい。カタカナで表現するのも難しいんです。
キュイキュイ、ピュイピュイ、ピポピポ…みたいな。ある友人は、窓ガラスを拭く音みたいと言ってました。うん、そんな気もする。

階級社会で生きている

野生では存在しないらしいので、家畜または動物園での状態が参考になるかと思います。モルモットは社会性のある生き物だと言われていて、たくさん一緒に暮らしています。でも、社会主義や共産主義のようにみんな平等に仲良く暮らしているわけではありません。オスにとっては厳しい階級社会なのです。野生の生き物に良くあるハーレムタイプのようで、揉め事や縄張り争いは日常茶飯事。草食動物なので、死ぬほどの激しさではなさそうですが、オスは日々戦っているわけです。

我が家のハルオさんはオスなので、常に自分が上だと主張してきます。私は別にどっちでもいいんですけど、できればいい気分で過ごしてもらいたいので、ハルオさんには勝てませんよーと言いたいのですが、その方法がイマイチわかりません。ハルオとしても私のことをオスかメスかどっちだと認識しているのか、全くわかりません。

毛づくろいを手伝う

毛の生えた生き物の場合はやっぱり毛づくろいが重要なんじゃないかと思い、モルモット同士はどんな感じなのか調べてみましたが、あんまり情報がないんです。基本的に自分でケアするみたいな。
猫は喉のあたりを撫でるとゴロゴロ音を出しますよね。そういう気持ちいいポイントがあればなーと思うのですが、なかなか難しい。ハルオが気難しいのか、それともモルモットはこうなのか?Youtubeでは、お腹も背中も撫でられ放題のモルモットさんも見かけたりしますが、ハルオは違うみたいです。

まず、急に触れると必ずビクッとするので、ハルオの前方から手を出します。鼻から頭のあたりを撫でると、まぁそれなりに気持ち良さそうな顔をします。
背中を撫でられるのも好きみたいで、ぺったんこになったり、コテンと横になったりします。グルグルグルってちょっと猫みたいな音も出すんです。

以前我が家にいたマウスたちは顔の周りとか背中とか毛づくろいしあってて、とっても気持ち良さそうでした。(マウスの毛づくろいは特徴的な動きで面白かったです。)
似た生き物なので…と予測して、目の下あたりを指でカキカキしてみると、気持ち良さそうな雰囲気に。ただし、かなりセンシティブなので力は弱めで。

そして本人がだんだんと顔を上に上げるので、その動きに任せて口のあたりをカキカキしていると、突然「そこじゃない!」と言わんばかりに歯で叩かれました。噛まれたわけではありません。なにせ手が短いので猫パンチの代わりに歯でパンチ。全然痛くないけど反射的に手を引っ込めるので効果はありです。
いつもだいたいこのパターンです。撫でて欲しいと寄ってきて、しばらく撫でてると突然「やめて!」と怒り全開。オンとオフしかないみたいです。
先日テレビで、豚さんの横っ腹をフォークで撫でるとコロンと横になって寝てしまうというのを観たのですが、名前に”Pig”って入ってるくらいだからモルモットにも効くのかな?