仲良くなりたいけど…

Guinea Pig

本当にとてつもなく臆病な生き物です。どちらかというと動物と仲良くなるのは得意な方なのですが、なかなかに手強い。

ダンボール箱のお家

ペットショップから運んで来たダンボール箱がとりあえずのベッドルームとなりました。ケージをお掃除するときは、ペットサークルを用意してダンボール箱ごと移動してもらいます。とにかく臆病なので人の手が近づくと逃げ回ります。そして捕まるとピタリと動かなくなります。「人の手ってあったかいなぁ」なーんて思ってるわけではありません。捕まった→食われる→諦める、となるようです。だから極力触らないように、箱ごと移動となるわけです。
この時点で、ハルオはこのダンボール箱に一生住むのかしら?ダンボールなので、おしっこで濡れるとダメになってしまう…と、一抹の不安がよぎりました。

ハルオ、箱から出る

ケージの中でもペットサークルの中でも、箱は横向きにおいてあります。自由に出入りできるよう、前面がオープンな状態です。ケージの中なら箱から出て食べ物を食べるのですが、ペットサークルだと全く出て来ません。
ケージの底は少し深さがあって、まだ小さいハルオは割と隠れていられるのですが、サークルだと華奢な柵だけなので、要するに丸見えです。だから怖くて出てこれない。箱にチモシー入れてもイマイチ食べないし、箱の奥から怯えた目でこっちを見てる?
ケージの掃除をして乾かしたいので数時間は外にいてもらいたい。でもこのままだとそこでおしっこしちゃうし、その間何も食べないし…

そこで考えました。隠れられればいいのかも!
うちの子(人間)が小さいころに作ってあげたお人形のお布団が、軽くて柔らかくてちょうど良さそうなサイズだったので、ダンボール箱の前面が半分くらい隠れるように上から斜めにおいてみました。
そしたら、食べました。チモシー。やっぱり丸見えが嫌だったみたい。
さらに、面白いことが起こりました。お布団の端っこを咥えて引っ張って、体にかけて、のそのそ歩き出したんです。背中にお布団かぶったまま、鼻先がちょこっと見えてる状態。なんてゆーか、カメ状態。

かなりの安心感を手に入れたようで、ピポピポ言いながらサークルの中をウロウロし始めました。「ピポピポ」は機嫌のいい状態らしいです。
魔法のお布団を手に入れたハルオは、ダンボール箱の呪縛から解かれて、行動範囲を広げることになったのでした。めでたしめでたし。

昼はサークル、夜はケージ

お布団のおかげでケージの外でも怯えることがなくなったハルオ。段ボール箱のお家も、ハーゲンダッツのアイスの箱で一つ新調しました。コストコで買ったハーゲンダッツのチョコバーの箱が、頑丈でちょうど良いんです。
箱が汚れてきたら「あ、そろそろハーゲンダッツ買わなくちゃ!」とハルオを口実にアイスを購入するという素敵なルーティンです。


昼間はサークルで過ごすようになったハルオですが、どちらかというとケージの中の方が安心感があるみたいです。いわゆる”檻の中”の方が心地良い…?どんな生き物も自由を求めて生きる、と思っていたのに、彼は違うのか?と、この時点では思っていました。
実際これまで共に過ごした生き物たちは、みんな脱走を試みた経験があります。ネットでも脱走を企てる生き物の話題には事欠かないし、檻に入れるのはかわいそうだと言う意見も多いですよね。
しかし、ハルオは明らかにケージの中が好き。大好き。ケージの中では両足を伸ばし大あくびをするし、食べ物もモリモリ食べます。ケージの外からレタスをあげると、ちゃんと食べに来るのですが、ケージの中にレタスを持った手を入れるとササッと逃げちゃいます。
そして、夜遅い時間にケージの中を駆け回るんです。一度何周するのか数えてみたら、連続で30週回ってました。アスリートのようです。
ケージの上部を外してプラスチックの底の部分だけにしても、外に出てこないし、無理やりケージの外に出してあげてもすぐに戻りたがります。

ここまで臆病だとは…もっとポヨヨンとした生き物だと思ってたので、仲良くなれるかどうか少々不安になってきました。